圧迫骨折のあとに残る痛みとの付き合い方|自宅で受ける訪問鍼灸 骨はついたのに痛みが残る理由と、訪問鍼灸で行うこと・行わないこと。施術の可否は必ず主治医に確認します。
「骨はついたと言われたのに、まだ背中が痛いと言う」「コルセットが外れてから、かえって動かなくなった」——圧迫骨折のあとのご家族について、そんなご相談をいただきます。
背骨の圧迫骨折は、骨がくっついたあとも痛みや張りが残ることがあります。そして痛みをかばって動かない期間が続くと、そのあいだに体力と筋力が落ちていくという難しさがあります。
このページでは、圧迫骨折のあとの痛みに対する訪問鍼灸の考え方を、丸亀市・坂出市・善通寺市・宇多津町・多度津町にお住まいの方に向けてご説明します。
1. 背骨の圧迫骨折とは
骨粗鬆症などで骨がもろくなっていると、背骨(椎体)が体の重みに耐えられず、押しつぶされるように変形することがあります。これが圧迫骨折です。
高齢の方の場合、はっきりとした転倒がなくても起こることがあります。
- 尻もちをついた
- 重い物を持ち上げた
- くしゃみをした、布団を持ち上げた
- 思い当たる出来事がないまま、いつのまにか
「知らないうちに背中が丸くなってきた」「身長が縮んだ」という変化の背景に、過去の圧迫骨折があることも少なくありません。
💡 骨粗鬆症そのものの治療は医師が行います。お薬による骨の管理は、必ず主治医の指示に従ってください。鍼灸は骨を強くするものではありません。
2. 骨がついたあとも痛みが残る理由
骨の癒合が確認されても痛みが続く場合、次のような要因が重なっていることがあります。
| 要因 | 起きていること |
|---|---|
| 背骨の形が変わった | つぶれた椎体の分だけ姿勢が前かがみになり、背中・腰の筋肉に常に負担がかかる |
| 周囲の筋肉のこわばり | 痛む場所をかばう姿勢が続き、背中や腰の筋肉が固まる |
| 動かない期間が続いた | 安静期間中に筋力と柔軟性が落ち、少し動いただけで張りや痛みが出る |
つまり、痛みの原因が「骨」から「骨をかばってきた体のこわばり」へ移っている状態です。ここが、施術でお手伝いできる部分になります。
3. 動かない期間が長引くことの影響
圧迫骨折のあと、痛みへの不安から動くことを控える方は多くいらっしゃいます。無理は禁物ですが、必要以上に動かない期間が長引くことにも注意が必要です。
- 脚と体幹の筋力が落ち、立ち座りがつらくなる
- 骨に適度な刺激が入らず、骨粗鬆症が進みやすくなる
- ふらつきが増え、次の転倒・骨折のリスクが上がる
- 食欲が落ち、体力が低下する
「痛いから動かない」と「動かないから弱る」のあいだで、どのあたりが今のその方にちょうどよいのか。それを主治医の方針の範囲内で一緒に探していくのが、この時期のかかわり方だと考えています。
4. 訪問鍼灸で行うこと・行わないこと
行わないこと
| 骨折した部位への直接の施術 | 骨の状態が安定していない時期は行いません。施術の可否は必ず主治医に確認したうえで判断します |
|---|---|
| 強い力での矯正や、無理に体をひねる操作 | 骨がもろくなっている方には行いません |
| 骨を強くする、変形を戻すこと | 鍼灸にはできません。つぶれた背骨の形は元に戻りません |
行うこと
骨折部位そのものではなく、その周囲でこわばっている筋肉にはたらきかけます。
- 背中・腰まわりの筋緊張をやわらげることを目指す
- お灸で温め、血のめぐりをうながす
- 寝返り・起き上がりなど、日常の動作が少しでも楽になる姿勢をご案内する
- ご家族へ、負担の少ない介助の仕方をお伝えする
⚠️ 目的は痛みをやわらげ、動きやすい状態を目指すことです。症状がなくなることをお約束するものではありません。感じ方には個人差があります。
5. 健康保険の対象になります
圧迫骨折のあとに残る腰背部の痛みは、腰痛症として医師の同意書の対象になる場合があります。同意書をいただければ、自己負担は1〜3割です。
| 負担割合 | 通常1回 | 初回のみ |
|---|---|---|
| 1割 | 422円 | 654円 |
| 2割 | 844円 | 1,308円 |
| 3割 | 1,266円 | 1,962円 |
※ はり・きゅう併用(2術)に電療料を含んだ、1回・お一人さまあたりの金額です。交通費はいただきません。
骨折の急性期で医療機関の治療が続いている段階では、保険の重複ができません。まずは主治医に、鍼灸を受けてよい時期かどうかを確認するところから始めます。その確認と同意書の手続きは当方がサポートします。
6. すぐに受診が必要なサイン
次のような変化があった場合は、鍼灸ではなく医療機関の受診が必要です。新しい骨折が起きている可能性があります。
| 急に強い背中・腰の痛みが出た | 寝返りや起き上がりができないほどの痛み |
|---|---|
| 身長が急に縮んだ、背中の丸みが強くなった | 新たな椎体の変形が疑われます |
| 脚のしびれ・力が入らない | 神経が圧迫されている可能性があります |
| 排尿・排便の異常 | 緊急性が高いサインです |
| 発熱をともなう痛み | 感染などの可能性があります |
施術時にこうした変化に気づいた場合は、その場でお伝えし、ご家族とケアマネジャー様へすぐにご連絡します。
🗾 丸亀市内の方へ:飯山・綾歌など市内全域対応しています。坂出市・善通寺市・宇多津町・多度津町にも訪問します。ベッドから起き上がるのがつらい時期でも、寝たままの姿勢で施術できます。
7. よくある質問
骨折してすぐでも受けられますか?
急性期は安静と医師の管理が最優先です。この時期に施術を行うことはありません。骨の状態が安定し、主治医から鍼灸を受けてよいと確認が取れてからのご案内になります。時期の判断は必ず主治医に確認します。
骨がもろいのに鍼を打って大丈夫ですか?
鍼は髪の毛ほどの細さで、骨に負担をかけるものではありません。また、強く押したり体をひねったりする操作は行いません。骨粗鬆症の方には、より刺激の少ない方法を選んで施術します。
コルセットをつけたままでも施術できますか?
できます。装着の指示が出ている場合は、外す範囲や時間を主治医の指示の範囲内にとどめて行います。自己判断で外すことはありません。
背中が丸くなったのは元に戻りますか?
いいえ。つぶれた背骨の形が元に戻ることはなく、鍼灸でそれを変えることもできません。目的は、変形した姿勢を支えている筋肉の負担をやわらげ、日常の動作を送りやすい状態を目指すことです。
何回くらい受ければよいですか?
回数を決めてお約束できるものではありません。週1〜3回を目安に、お体の状態を見ながら調整します。ご負担に感じられた場合はいつでも中止していただけます。
まとめ
- 圧迫骨折は、骨がついたあとも痛みや張りが残ることがある
- 痛みの原因が「骨」から「かばってきた筋肉のこわばり」へ移っている場合がある
- 訪問鍼灸は骨折部位には直接行わず、周囲の筋緊張の緩和を目的とする
- 骨を強くする・変形を戻すことはできない。骨粗鬆症の治療は医師が行う
- 施術の可否と時期は必ず主治医に確認したうえで判断する
- 腰痛症として健康保険の対象になる場合がある。1割負担なら1回422円
- 効果の感じ方には個人差があります
- 丸亀市・坂出市・善通寺市・宇多津町・多度津町に訪問対応しています
通院が難しくても、あきらめる必要はありません
まずはお気軽にご相談ください
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